T100TAはすでに発売から半年以上が経過していますので、購入時点ですでにいくつかの不具合情報は出ていました。その中で私の購入した端末にも症状が当てはまるな~というものがありました。
まず一番気になった不具合は、キーボードドッグに接続したままスリープにさせると驚くほどバッテリーを消費するという点。ネット情報ではWindows Update系との競合がどうのこうの、という原因が推測されているそうですね。本体およびWindows8.1は最新にしてありますが、未だにダメなようです。
キーボードにつないだまま放置しておくと、1時間で10%くらい減っているようで、一晩放置してしまうと起動すらしないレベルまで放電してしまっていることがありました。ディスプレイだけの状態ならスリープでは1時間に1-2%というところです。明らかにキーボードをつないだときの挙動はオカシイ。
とはいえ、この不具合があることを前提にしていれば長時間スリープは普段からあまりさせないですし、キーボードから取り外しさえしておけばバッテリー漏れは起こりませんので、気をつけさえすれば我慢できないこともない。
次はスリープからの復帰失敗&起動失敗です。ごくまれになのですが、起動ボタンを押してもスリープから復帰せず、パネル照明はつくものの画面が表示されずに強制再起動を余儀なくされたことが複数回ありました(電源ボタの長押しで再起動可能)。シャットダウンからの起動でも同じ現象が起きており、原因はよくわかりません。
また、一部サイトにてメッセージの送信が不可能になったり、ユーザーアカウントにログインできなくなったことがありました。すべてのサイトで、というわけではないところがまた怪しいのですが、例えばこのエキサイトブログにいつまで経ってもログインできず、接続タイムアウトしてしまうことも。この場合、本体を再起動すると何事もなくログインやデータ送信ができるようになったりしました。
サービスの安定性のせいではなくパソコンのせいなのか、あるいはネットワークのせいなのかちょっとよくわからない感じ。他機種では利用可能でT100TAのみログインができず、困った果てに再起動したら普通に入れた、ということがありました。
このほか、スマートフォン用の2AのACアダプタでは充電は可能ですが、キーボードドッグを利用しながら使っているとまったく充電が進みません。2Aでちょうど消費とつりあってしまうので、やはり充電には純正の3Aが必要になるのだな、と。普段使っているスマホの充電ケーブルがそのまま使えないのはちょっと面倒&残念ですね。
メモリは2GBなのですが、あまりたくさんブラウザでタブを開いていくとフリーズすることもありました。低価格モデルのためどうしてもスペックは妥協が必要なところですが、Core iシリーズのようなパフォーマンスと比べるとネットサーフィンレベルの操作でもちょっとだけもたつきを感じました。イライラまではしませんが、やっぱりモバイルだな、という感じです。
価格から考えれば十分なコスパだとは思いつつも、使っていると欲も出てきちゃいます。ハイパフォーマンスマシンに慣れている方は「安いから仕方ない」と念仏を唱えるように心に刻みこみながら使うことになるかもしれません。
サイズも小さく持ち運びには便利ですし、キーボードの使い勝手も悪くありません。私としては価格なりには十分に満足はしていますが、手放しでオススメできるほど万能・最高の機種でもないかなぁ、というのが正直なところです。
T100TAは予算がない人にはオススメ出来ますし、お金のある人にはもっと良いUltrabook買えば?とアドバイスするでしょうね。