今回のトラブルの発端は、個人や法人がストア出品出来るアマゾンのマーケットプレイスサービスにおいて、一般的な市場価格から大きくかけ離れた激安で商品を販売し、中国から商品が発送~配達されると見せかけて、実際には何も届かない・・・というものでした。
アマゾンでは商品が不着の場合には申し立てによって支払いを保証してくれますので、商品が届かないだけであれば待っている時間・届くまでのわくわく感が無駄になるだけで済むとも思われますが、発送情報としての個人情報は悪質な業者に取得されてしまっていると考えていいでしょう。
市場価格から明らかに安すぎる商品を、新規のアカウント・海外の発送者名・住所から販売しているのであれば、すぐに気づくことが出来るはずですのでまだ問題は少ないと思われるのですが、よりヤバイのは「マーケットプレイスアカウントの乗っ取り・販売」の方です。
例えば、アマゾンのGalaxy S7 edge SCV33のマケプレ出品情報を見ると・・・
出品者の情報を見ると過去にはちゃんとアマゾンで販売をしていた個人のようですが、もう数年間は販売実績が無いようです。なのに、現在は4万件以上の商品を出品していることになっています。これは明らかに可怪しい。この出品者は他にもHuawei novaを1470円で売ってます。
明らかに桁が違う金額が表示されていれば詐欺なのは一目瞭然ですが、3万円くらいならあり得ない価格ではないところが嫌らしいです。私はマニアなので白ロムの価格相場はだいたいどの機種でもひと目でわかるくらい把握しているつもりですが、この27650円という価格、飛びついちゃう人がいてもおかしくないような感じですよね。
同じGalaxy S7 edgeでもドコモ版のSC-02Hでも同じ出品者が41,800円で売ってます。これも明らかに可怪しい価格ですので、絶対に買わないように。SC-02Hの価格相場は6万円前後ですから、ちゃんと商品ごとに際どい価格を設定している巧妙な手口。
・Galaxy S7 edge(au版)が3万円→詐欺
・Galaxy S7 edge(au版)が4万円→多分詐欺じゃない
・Galaxy S7 edge(ドコモ版)が4万円→詐欺
・Galaxy S7 edge(ドコモ版)が6万円→多分詐欺じゃない
・Galaxy S7 edge (並行輸入品)が6万円→多分詐欺じゃない
・Galaxy S7 edge(au版)が6万円→詐欺じゃなくてもボッタクリ
この違いがぱっとわかるのは、最新情報の白ロム価格を詳しく調べたことのある人だけでしょう。
白ロムの価格相場はセール次第でガラっと変わることもあるため、ほんの数週間くらいで1万円くらい下がることもあります。「以前は○万円くらいだったと思ったけど、今はこんなに安いのか!」という勘違いは誰にでもありえそうで、マジ怖いです。
乗っ取り販売では各カテゴリーのベストセラー商品を狙っているものが多いですが、それ以外の細々とした商品もダミー用として扱っているようですね。市場価格並で出品しているものもあり、パッと見ではわからないところから買ってしまう人も出るかも。
SIMフリースマホの場合はアマゾン出荷(amazon.co.jpが発送・アマゾンプライム対応)の商品も少なくないですが、キャリアのスマホ・携帯の白ロムは手数料の問題からマーケットプレイスでの出品者のほうが多いです。アマゾン出荷にしてしまうとオークションやフリマサイトよりコストが掛かりすぎるので、どうしてもアマゾンの出荷には出来ないのでしょう。
詐欺業者・乗っ取り販売を見極めるには、
・新規アカウントの販売者、直近で取引がされていない販売者
・価格が他の販売者、市場価格に比べて安すぎる
・販売者の評価、実績に比べて取扱商品数が多い
上記のような出品者は避けたほうが良いでしょう。ただ、白ロムやSIMフリースマホの分野ではセール時に市場価格から大きく値下げをして売ることがあり得ないわけではないので怖いですねぇ。海外端末・並行輸入品の出品も普通に存在するので、販売者が外国人・住所が海外であることは白ロム購入時には判断の基準には使えなさそうです。
私もアマゾンは日常的に使うのでマーケットプレイスの汚染は困った問題ですが、しばらくはアマゾン販売以外の商品購入は慎重になったほうが良いですね。明らかに分かり易い詐欺商材・乗っ取りなら良いのですが、一般人には適正価格の分かりづらいスマホ・携帯のジャンルは危険地帯な気がします。
これからゴールデンウィークに入ると出品者やアマゾン自体の問い合わせ・確認のタイミングが遅れることもあるでしょう。悪質な業者ならこうした連休を狙ってさらに乗っ取り・詐欺販売を拡大させる可能性があるので要注意です。
乗っ取り販売業者に注文をしてしまっても金銭的な損失は出ないかもしれませんが、個人情報を抜かれるのはお金には買えられないリスクを孕んでいます。「もしかしたら詐欺じゃなくて安く届くかも」という甘い考えをせずに、アマゾン出荷(フルフィルメントを使っている出品者)かアマゾンではない正規ショップから買うようにしましょう。
先程も書いたようにアマゾンは手数料の問題で普通はあまり安く白ロムを売ることはありませんので、安すぎるスマホ商品はまずアウトだと思ったほうが良さそうです。SIMフリースマホや白ロムを安く売っているショップはヤフーショッピングでも楽天でも、アマゾン以外にもいくらでもありますのでしばらくは他をあたることをオススメします。
過去にアマゾンのマケプレで販売を行っていて今は活動していないという人は、アカウントを放置しているだけで悪質な詐欺に加担してしまうことになりかねないので、アカウントのクローズ・乗っ取りが発生していないか今一度チェックしておきましょう。
スマホの方は値付けが巧妙でやばいですね。
PC、家電関連の方は、新品相場の半額とか
わかりやすい値付けで出てるのが多いので引っかかりにくい「はず」なんですが、
それでも引っかかって、個人情報を抜かれて(後で悪用される)人がいますね。
Rev Duncan
EberhardtZacharellis7617
とかの値付けだとわかりやすいんですが、
中古で微妙に安いとかになると、つい買いたくなりますね。
まあ、密林での安全策は「Prime」からしか買わない、
を心掛ければ良いんですけど、それだと割安感がないんですよね。。
とは言え、ちょっと冒険して、詐欺師に名前を使われて、
自宅に内容証明とか「金返せ」電話が来るのは避けたいので、
今はPrimeしか買わないようにしてます。
本当にこれ怖いですね~。出品IDの乗っ取り(あるいはアマゾンのシステム自体の外部操作?)がどういう仕組で行われているのかまだ公式発表がないのでわかりませんけれど、買い手にも売り手にも悪影響がある状態は最悪すぎますよね。下手すればアマゾン離れが起きるくらい大問題だと思うので、アマゾンがどう対処するのか見守りたいですね。
Yahooオークションでも良い評価のあるIDを作成してから詐欺グループ(中華系の仲間?)に転売(譲渡)し、そのIDで高額な家電などをお得な価格で多数出品する事で多額のお金を集めてから音信不通になるパータンもありそうで怖いです。
今報告されているものは知らない間にIDが出品に使われていて急に連絡が来てびっくり、みたいなものが多いらしいですけれど、ID自体が悪意のある転売による出処のものが交じるとさらに状況が悪化しそうですね><
SCV33の出品者を見ていると複数のアカウントで同じ価格に設定しているようなので、犯人は同一犯(同一のシステムによる書き換え)を行っているっぽいものはアマゾンの手で一網打尽に出来そうな感じですが、すでに問題になってから数日間放置されている点が気になります。対処できないのか、する気がないのか・・・(´Д`;)
今日一日ちらちらと出品者をチェックしていたのですが、今度は次々に新規アカウントが詐欺出品を繰り返してますね(´Д`;) アマゾンが無能なのか悪徳業者が上手なのかわかりませんけれど、早く対策をとってほしいものですねぇ。
\44,000ちょいという、楽天モバイルの転売かな?と思わせる価格設定。
その他の出品量が異様なので気が付きましたが。。
楽天セール直後なら確かにその価格はありえそうな設定ですね(苦笑)
まだマケプレ詐欺・乗っ取りに対策がされないみたいですね。中には評価が1000件以上・2017年4月まで活動していたらしいアカウントまで乗っ取られてSIMフリースマホの詐欺出品が確認出来ました。しっかりと確認すれば詐欺出品を見分けるのはさほど苦労はないとはいえ、マケプレに近寄りたくなくなりますよね(´Д`;)