2013年→2018年ではスマホの性能や機能の進化はもちろん、ユーザー側の購買意識も変わっていそうなので、Z-01Kが日本市場でどのくらい売れるものなのか、とても興味があります。
Z-01Kの定価は92,664円ですので、N-05Eの中古白ロムの10倍の価格なのですが・・・ちゃんとしたスマホとして使うのなら、やっぱりZ-01Kが良いですね(苦笑)
N-05Eも利用用途を限定すればいいのかもしれませんが・・・一般利用向けとしてはかなり厳しいでしょう(´∀`;) 現在の私のメイン機種がGalaxy Note8、V30+、iPhone Xの3台を使っているせいかもしれませんが、N-05Eではあらゆる反応が遅すぎて、びっくりします。
一方のディスプレイにウェブサイトを開きながら他方でメモを取れる、あるいは横に回転させて広い領域でウェブサイトを見たり、1画面すべてをキーボードにして使うなど、「大画面としての優位性」はN-05Eでも感じられます。他機種では出来ないこれらの使い方は、やっぱり面白いコンセプトですね。
しかし、ウェブサイトを見ていても反応がいちいち遅く、Youtubeのアプリすらすぐに落ちます。OSがAndroid 4.1どまりなので、専用の2画面対応アプリを使わないと同時に別々の機能を使うことも出来ず、自由度が少し低いです。
2画面を同時にタッチして動かせるわけではなく、左右のアプリを常時切り替えながら使うような感覚であり、スムーズに切り替えができず、ストレスが貯まります。処理性能が追いついていない&アプリの調整がいまいちであることが原因っぽいので、このあたりもZ-01Kのスムーズさとは全然違います(Z-01Kでも若干のタイムラグがありますが)。
動画アプリなどもOSが古すぎて対応していないものがあり、特定のアプリを使って2画面を活かしたいという場合には利用可否を良くチェックしなければならないでしょう。私の試したところでは、Kindleは動きました。
N-05EのSoCはSnapdragon S4 MSM8960 1.5GHzのデュアルコアでした。同じCPUを使った機種としてはXperia SX SO-05D, Xperia GX SO-04D, Galaxy SIIIなどがあります。当時はこれでもハイスペックと言われたのでしょうけれど、5年間でスマホの性能は文字通り桁違いにアップしていますから、このギャップ感は致し方ないところでしょう。
また、私が買った端末は中古だったからということもあるのでしょうけれど、電池の消耗もまた懐かしい減りっぷりですね~。満充電から初期設定・動作確認を小一時間しただけで、30%くらい減ります。実用できるのは3時間くらいでしょう。N-05Eは電池交換が可能な機種なので、バッテリーだけ新品を追加購入するかどうか悩ましいところです(ノジマに新品在庫があります「ノジマアウトレット MEDIAS W N-05E 専用電池パック」)。
N-05Eの電池容量は2100mAh。昨今のスマホは5インチクラスでも3000mAh前後が当たり前なので、最新モデルよりも3割くらい小さいのに、ディスプレイを2個動かすのは無理がありますね(苦笑)
Z-01Kも電池はそれほど大きくはありませんが、実利用可能時間は2画面点灯時で80時間・1面だけなら108時間まで伸びています。2画面であることを活かして長時間入力作業やウェブ閲覧をしたいというのなら、電池の持ちは重要でしょう。
また、電池関連ではN-05Eは発熱も結構します。最近のスナドラ835機種はほとんど発熱を感じないので、これもまた久しぶりの感覚でした。Z-01Kはスナドラ821なのでどうかなというところですが・・・同SoCはMi5sで体験済みですが、酷い発熱はないものの、スナドラ835に比べると熱くなりやすいかもしれません。
ただ、N-05Eを使っていても感じる2画面スマホの構造的問題点として、以下のようなものを感じました。
・両画面がディスプレイなので日常的な操作で指紋が付きやすい
・保護フィルムが2枚要る
・保護ケース・ジャケット類が使えない
・おサイフケータイ/防水/ワンセグに対応しない
私が気になったのは下の2つです。折りたたみ向けで装着できるケースはたぶん無いですよね・・・キャリーケースくらいならありそうですが、傷・落下の衝撃などには弱そうです。
Z-01Kはグローバル向けも前提として開発されたためか、国内のスマホでは標準装備の防水・おサイフケータイ・テレビ機能がありません。N-05Eにもこれらの機能はありませんでしたけれど、「2画面で使うというメリットとガラパゴス機能が無いデメリット」、どちらの影響が大きく出るのか。
N-05Eの時代に比べて何倍にも性能がアップしたZ-01Kでは2画面使うメリット・使い勝手を大きく伸ばしているはずなので、N-05Eよりも快適に使えるのは間違いないと思いますが、大画面で操作をしたいというだけならばベゼルレスデザインの6インチ級スマホを買ったほうが利便性は上だと感じました。
Z-01Kの値段も決して安くはないので、この特殊なスマートフォンがバカ売れするようなことはありえないでしょう。しかし、ニッチな需要には応えられる進化はしているみたいなので、どちらに転ぶのか楽しみですね。
あるいはZ-01Kがしばらく売れなくとも、将来N-05Eみたいに投げ売りしてくれてもいいですけど(笑)
今はドコモのオンラインでは特価販売がなくなりましたが、N-05Eは3年前に540円で売ってました。
グローバルモデルのAXON Mは国内では通常販売されていません。海外から輸入する場合にも700ドル~くらいが相場となっていますので、Z-01KのSIMロック解除版白ロム価格相場は8~9万円程度は行くでしょう。発売直後なら、もう少し上かもしれません。
2画面スマホを発売直後に買う人はマニアが中心、その後の需要はあまり高くないと予想されますので、どうせ買うならば発売日(2月9日)が良いでしょう。
☆「ドコモ M Z-01K」
昨年は1月~2月に機種変更向けの端末購入サポート機種が一気に追加されたのですが、2月6日時点ではまだV20 Proくらいしか特価機種がないので、更新月が来ているドコモ回線を機種変する場合には悩ましい状況かもしれません。
iPhoneを除くと今の一番人気はLG V30+だそうですが、Z-01Kが発売初週だけでもトップに立てるかどうか、見ものですね。