2018年に入って大きなトラブルに発展してしまった米国でのZTEの禁輸出違反・販売停止措置関連の影響なのか、日本国内での販売にも影響が出始めているようです。
ドコモでは2017年-2018年冬春モデルとして、ZTEと協業して開発したという2画面スマホ「ZTE M Z-01K」を2018年2月9日に発売したばかりなのですが、すでにドコモの公式オンラインサイト上では在庫がなく、取り寄せ予約も出来ない状態になりました。
そればかりか、いつからなのか気付きませんでしたけれど、2018年5月中旬時点でドコモ向けのZTEスマホがすべて在庫欠品状態に。
初代のMONO MO-01Jは発売から1年半が経っていて後継機種のMO-01Kがありますので販売終了となっているのはわかりますが、今ドコモが最も力を入れていると言っても良い、ライトユーザー向けのdocomo with機種である MONO MO-01Kすら在庫がありません。MO-01Kもまだ発売から半年しか経っていません。
2画面スマホのM Z-01Kについては国内だけでなくグローバル向けにも「ZTE AXON M」として大きな展開を目指していたようですけれど、アメリカでの同製品に対する制裁が解除されない限り(現状では7年の販売禁止)、このままMの増産は無いのかもしれません。
こちらもアメリカでのトラブルについて直接の関係があるのかどうかは不明ですが、auではZTE製のmamorino 4が予約受付停止状態、ソフトバンクではプリモバイルの301Zが販売終了になっています(301Zは2018年3月頃にはもう在庫がありませんでしたけど)。
一般的にキャリアで販売される端末は一定数のロットを一度に受注生産して、売れ行きに応じて追加生産・販売継続を行うというシステムらしく、今回は端末自体に不具合があっての販売終了ではありませんので、保守用の交換端末・パーツなどはそれなりに確保しているはずです。
しかし、制裁が解除されない限り今後ZTE製品の白ロムの流通量も減っていくのも間違いないでしょう。
Z-01Kの場合、もともとかなりマニアックな端末なので白ロムの在庫数も多くなく、いくつかのネットショップではもうかなり高めの在庫しか残っていません。
ヤフーショッピングでは新品状態の白ロムは9万円~10万円の値がついており、取扱店は2店舗しかありません。
楽天市場では1台だけ美品状態の中古白ロムが75,980円で売られています。
メルカリにある本体在庫も1台だけのようです。過去の販売歴を見ても、それほど数はありません。
アマゾンでも流通数が多い白ロムならばそれなりの価格で在庫が入るものですが、5月19日時点で最も安い出品でも94,800円~と高騰気味。
ヤフオクですら、すでに新品未使用状態の取引は少ないですね(中古品はそれなりにあります)。19日時点でドコモ版の新品出品は1台だけ。
国内No.1の白ロム専門フリマサイトであるムスビーにも、販売中の在庫は3台のみ、新品は88,800円(税込)~というなかなかの高値。
今後、ZTE製品の追加生産・販売再開がされない場合は、Z-01Kの未使用品白ロムは結構貴重なアイテムになるかもしれませんね。
2画面スマホをおもちゃ・コレクションとして確保しておきたい人は、安い在庫を見つけたら早めに買っておくのが無難でしょう。
ZTEと中国、アメリカの今後の関係次第で状況は大きく動く可能性もある(協議が進み妥協点が見つかれば、販売再開もまだありそう)ので、Z-01Kに興味がある人はニュースと白ロム価格相場・流通数の変動に注目しておきましょう。