楽天モバイルがついに総務省から行政指導を受けることになってしまった問題のオリジナルスマートフォン「Rakuten mini」。
一般的なイメージとしては良くない方向へ影響するであろう話題に事欠かない楽天モバイルですが、直近で楽天ミニの白ロム価格が上昇傾向にあります。
楽天ミニの通常価格は現在2万円弱です。
楽天ミニは2020年6月17日までUN-LIMITプラン申し込みと同時に購入すると本体一括1円で売られており、白ロム相場が急落していました。
上記のグラフは丁度セールが終わる10日ほど前までのヤフオク落札履歴をピックアップしたものですが、オークション・フリマサイトでは最安5千円台にまで一時突っ込んだことがあります。
セール終了から1ヶ月弱が経過した今、改めて楽天ミニの相場を見てみると・・・
ヤフオクでは8千円~1万円程度まで上昇しています。
メルカリでも最安の出品は8千円台半ば~くらいでしょうか。
先月なら6千円台の出品も多数見られたのですが、やはりセールが終わってしまった影響が大きいようです。
とは言え、1円セールが始まる前のような価格相場にはもう戻らないと予想しています。
楽天モバイルが公表した情報によると、IMEIによって対応周波数帯が異なる3モデルがあることが確認されており、現行の「351676110682491以降の製品」はBand1に対応しません。
Rakuten miniを白ロムで買おうとしているユーザーは楽天回線以外の回線利用を想定している場合が多いでしょうから、Band1に非対応のバージョンの需要は低めになることでしょう。
今後eSIM対応のキャリア・MVNOが増えたとしてもRakuten miniは他社のVoLTEに対応していないため、もとからRakuten miniの白ロム需要は高くないことを差し引いても、「Band1が使えないなら避けよう」というケースが出てきてしまうはずです。
Rakuten miniは本体重量がたったの79グラムの超小型スマホという物珍しさ自体は今でもユニークながら、eSIMでしか使えないという制限はやはり厳しく、白ロムで単品購入したあとの使い道は限定的です。
値段が安ければおもちゃとして楽天ミニを買ってみようという人も多いでしょうけれど、一度一括1円で売られていた・白ロムも6千円前後で売買されていたという事実を知ってしまうと、あまり高いお金を出してまで買おうという人は少なくなるのではないかと。
楽天モバイルでは7月10日からオンライン特典・事務手数料還元特典を再開しました。
しかし、楽天ミニの1円販売は再開していません。前回のセール最終日~現在も入荷予定が8月になっていますので、在庫がない状態でキャンペーン・セールをやるほど破天荒なことはしなかったようです。
今後在庫が届いたらまたセールをやるのかどうかわかりませんけれど、現在はiOSでもRakuten Linkアプリが使えるようになりましたので「eSIMで契約できる」という物珍しさでRakuten miniを選ぶメリットも減ってしまいました。
1円セール時に相当な数が出たでしょうから、すぐに販売・セール再開が無くてもしばらくは白ロム価格相場は現状を維持することが予想します。
価格が若干上がるとすれば販売終了となっているBand 1対応モデルでしょう。
今後楽天ミニに代わるような小型で面白いスマホが出るのかどうかはわかりませんが、直近で相場が大きく動きそうもないので「欲しいときが買い時」かもしれません。