☆「CNET Japan ドコモ、「3日間で1Gバイト」の通信制限を撤廃」
特に公式HPにはニュースリリースは出てないようですが、ドコモの広報が撤廃したと明言しているようなので本当に規制はなくなったみたいです。
ネットワークが十分に整備されれば多くの通信量を観測しても耐えられるようになってくるのは当たり前のような感じも受けますが、「キャリアアグリゲーションでさらにネットが高速化!」といった最高速度ばかりを追い求めるよりも、安定した太い回線で途切れず、いつも快適な速度を実現するLTEを整備してくれる方が嬉しいですね。
そもそも3日間で1GBも通信しないよ、という人も多いでしょう。また、ドコモは2014年から導入した新プランにおいて多くのユーザーがデータパックで一番安い2GB 3500円プランに移ってしまったため収益が減ったというニュースもあったように、短期間で多くの通信をするようなユーザーがこれまでのパケットフラット契約状態よりも減っているのかも知れません。なのでわざわざ「短期の大量通信には規制する」というブラフも必要なくなったという可能性もあるのではないかと。
今後の流れとしてはauやソフトバンク、そして回線を借り受けて提供されるMVNO(格安スマホ事業)への影響もありそうです。つい先日MVNOのサービスにおけるデータ通信帯域の制限条件についてまとめましたが、ほとんどのプランでは現時点では制限があります。
☆「格安スマホ比較 各MVNOの直近3日間データ通信速度制限の有無」
MVNOでは本家キャリア版に比べて通信に利用できるデータ量が限られており、それをユーザーで分配して使っているため価格相応に通信速度が落ちるのは避けられませんね。低価格を維持するためにはドコモとの価格交渉が必要でしょうし、投資をして通信量の上限を増やしてもサービスとして生き残れるのかは難しいのかも知れません。
むしろ格安スマホサービスには現時点のまま制限を掛けておいてくれたほうが多くのユーザーにとっては安定したサービスを受けることが出来る(可能性がある)ので良いのかも知れません。制限を外すのはしっかりとしたバックボーンを整備してからにした方が良いでしょう。ドコとは言いませんが制限を無くすことで評判を下げている会社もあることですし・・・
モバイル通信もどんどん技術・速度が向上しています。昔はLTEの50Mbpsって固定回線並に速いと驚いたものですが、次第に速度は上がって75Mbps,150Mbps,そして今春から225MbpsのLTE-Advancedというのが主流になってくるのですかね?初代Xiが2010年12月のサービス開始でしたので、ちょうど4年で3倍速になってことですね~。
MVNOが速度規制を緩めるかどうかは微妙だと思いますが、本家キャリアは追随してくる可能性は十分にあるのではないでしょうか。2015年はさらに自由なモバイルインターネットが出来る時代がやってきそうです。
ドコモはARPUをどうにかして上げたいので、その一環の施策でしょうねえ。
音声は新料金プランではもう完全に使い放題ですから、パケットの使用量を多くしてもらって、少しでも多く料金払ってもらうことにつなげたいのでしょう。
しかし、他のキャリアは未だにパケット割安な旧プランが使えますし、MVNOやUQ、Y!ではパケット使い放題のデータプランも出ている中では、料金を多く払ってでもパケットを多く使いたいというユーザーが果たしているのかどうか…。ドコモの思惑通りには行かない気がしてます。
いずれにせよ、ユーザーサイドからは歓迎の施策です。ただ上記の様に他社は追随する必要がなさそうなので、続くところか出てくる望みは薄そう。
確かにドコモと他キャリアでは事情が少し違うかも知れませんね。スマホの普及率・所有台数も頭打ちとなってきて後は個々にどれだけお金を出させるかが問題なのですね。
3日間データ制限の撤廃はマイナスにはならないですが、業績向上にはもう一歩踏み込んだ施策が必要みたいですね~。ドコモが手を打つのが早いか、他社がドコモを撃ち落とすのが早いのか、傍から見ている分には面白いです(笑)
噂では11月や12月頃から規制がなくなったという話でしたが、もっと前からなかった(或いは緩めていた)のかもしれませんね。公平さを保った上で快適さに繋がる改変ならどんどんして欲しいものですね(笑)