格安スマホサービス(MVNO)でLTEを利用したい場合、同じキャリア系列の端末を用意すれば大半のモデルはそのまま接続が可能ですが、より安く・ユニークなモデルを求めてSIMフリー機種のスマートフォンを購入することもあります。
特に海外向けに作られたSIMフリースマホを使う場合、この対応周波数帯を事前によく調べておく必要があります。通常は購入先の商品詳細に対応バンドの一覧が書かれていますが(店頭で買うなら箱に一覧が書いてあることも)、もし記載が無い場合は下記のサイトで調べることが出来ます。
☆「GSM Arena」
例えばiPhone 6で検索するには、サイトの右上にある検索スペースに機種名を打ち込むと候補が表示されるはずです。
このNETWORKの欄にモデル別で対応の周波数が記載されています。公式サイトではなくデータベースなので確実に合っているかどうかは保証できませんが。
LTE 700/800/850/900/1700/1800/1900/2100/2600
(1/2/3/4/5/7/8/13/17/18/19/20/25/26/28/29) - A1549 (GSM), A1549 (CDMA)
LTE 700/800/850/900/1800/1900/2100/2600
TD-LTE 1900/2300/2500/2600
(1/2/3/4/5/7/8/13/17/18/19/20/25/26/28/29/38/39/40/41) - A1586
日本で売られていたSIMフリーのiPhone6はA1586のCDMAということになるようです。A1549は海外のAT&T,Verizonなどで利用されているものです。新型のiPhone6/6+は新しいBand 28にも対応していますね。
このうち、ドコモのLTEに利用されているのは以下のバンドです。
・Band 1 (2 GHz、2.1GHz帯) / 75Mbps
・Band 3 (1.7 GHz、1.8GHz帯) / 150Mbps
・Band 19 (800 MHz帯) / 75Mbps
・Band 21 (1.5 GHz帯) / 112.5Mbps
・Band 28 (700 MHz) [New!]
1.5GHz帯のBand21はiPhoneでは拾わないのですね~。この帯域はマイナーなようで、グローバルモデルで対応しているものは少ないようです。
2014年後半頃にはすでにマニアな方々によってBand28の実験局の位置が報告されているようですが、今後このBand28で接続できる地域も増えてくるはずです。iPhone6然り、新しいグローバルモデルのSIMフリースマホではBand 28に対応しているものも多いようです。
例えば、イオシスで安売りされていたフリーテルのXM FT142DではLTEの「800 MHz,1700 MHz,2100 MHz」と箱に書かれていますので、ドコモのBand 1, 3, 19が使えます。まぁこの機種はもともとドコモのMVNOであるフリーテルがセット販売している機種なので、ドコモ回線で使えるのは調べるまでもなく当然ですけども。
ちなみにフリーテルでは29800円(税別)ですが、イオシスでは税込み19800円で買えます。手間を惜しまないなら別々に購入したほうが安いですよ~。
別の例では「エクスパンシス」で売られている2013年夏発売のXperia Z Ultra C6833、通称「ズルトラのSIMフリー版ですが現在の価格は34,100円とかなり安くなりました。
LTE Bands: 1/2/3/4/5/7/8/20 / 3G: 850/900/1700/1900/2100 MHz / GSM: 850/900/1800/1900 MHz
少し古い機種なのでBand 28には対応していません。ドコモ系ではBand1と3で繋がります。最新モデルであるXperiaZ3のグローバルモデル D6653はBand28に対応していますが、別型番となるD6603,6616,6643などは28には対応していません。
こんな感じでグローバルモデルを購入する場合は対応バンドを調べ、今年からは700 MHz・Band28の対応もチェックしていきましょう。同じ機種でも型番・販売地域が異なると使えるバンドが違ってくるので要注意なのです。
なお、auのMVNOであるmineo, UQ mobileは海外のSIMフリーモデルはほとんどが対応しないそうなので、グローバルモデルの利用は諦めた方が良いです。