格安SIM(MVNO)

ARROWS X F-02EをMVNO(DMM)で使う 初期APN設定手順と維持費計算

第3回、ドコモ系白ロムをMVNOで使う初心者向け講座です。今回は2013年春モデルとして発売されていた富士通のスマホ「ARROWS X F-02E」をお借りしてきましたので、この端末でMVNO契約をした場合の設定方法や維持費を計算してみます。

過去の機種はこちら↓

☆「第1回:GALAXY Note SC-05D設定手順
☆「第2回:Xperia A SO-04E設定手順

ARROWS X F-02EはドコモのXiに対応したLTEスマホです。LTE Band 1,19,21に対応していますので下りは最大1125.5Mbpsです。

主なスペックはフルHD5インチディスプレイ、1.7GHzクアッドコアCPU, RAM 2GB, ROM 32GB, 本体重量157グラム、防水・防塵仕様、バッテリー容量2420mAh。

発売当時はそれほど評判の良かった機種というわけではないですが、格安SIMとの組み合わせでコストを抑えたいなら高性能なのに低価格な端末と言えます。性能を比べるポイントは「クアッドコアCPU+RAM2GB+防水性能+バッテリー2420mA」というあたり。この4項目を満たせる端末で比較すればかなり安いと思います。

2015年3月現在の白ロムの価格相場は未使用品でヤフオクでは18000円前後、美品中古で12000円前後、傷の目立つ中古レベルで8000円前後といったところです。

☆「ヤフオク ARROWS X F-02E 本体白ロム出品リスト

このレベルの性能を持つドコモLTE機種としては中古在庫が豊富で割安です。特に防水性能を持ったRAM 2GBの機種では最安モデルと言えます。

【コスト計算】

今回は格安SIM業界最安値クラスで私も使っているDMM mobileの1GBプラン(データのみ)で1年分の費用を試算してみます。

初期費用:本体白ロム価格 約15000円 + DMM初期費用 3240円 = 18240円
維持コスト: 712円×12ヶ月=8544円

1年総額費用:26784円(+24円くらいのユニバーサル料)

格安スマホで必要なコストはこれだけです。この上なくシンプルです(細かく言えば支払いにはクレカが必須なので、年会費有料のカードを使っているならコストが掛かります)。

DMMのデータプランには最低利用期間はありません(契約月には解約出来ませんけど)ので、使わない・プランを変更したくなったらいつでも止められます。データ1GBではスマホをよく使う人には足りないと思いますが、ちょっとメールを見たり、マップ機能をたまに使うくらいなら十分です。動画を見たい人はもっと上のプランにした方が良いですね。

☆「DMM mobile データSIMプラン 1GB

【F-02E SIM設定方法】

DMMモバイルのSIMは注文から約5営業日で届きますので、届いたらパッケージからSIMカードを取り外して本体に設置します。

まずはF-02Eの本体を裏向きにして、カバーを外しましょう。
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☆端末提供:「Pure mobile one 春日部店

下の写真のようにバッテリーの上の位置にSIMカードを差し込むトレイがありますので、ここにSIMカードの切り込み(斜めになった角部分)が右下に来るような方向で差し込みます。
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SIMカードを差し込み終えたら端末の電源を入れ、ホーム画面を表示されます。そして左下にあるメニューアイコンをタップしてスマホのいろいろなデータを設定する画面を表示させましょう。
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メニューを下にスワイプして「基本設定/設定」のカテゴリーにある「設定」という項目をタップします。
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設定メニューの中で「その他」というメニューをタップすると下の写真のように隠れた設定項目が出てきますので、そこから「モバイルネットワーク」という項目をタップします。
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表示された画面で黄色の丸で囲んだ位置の「データ通信を有効にする」という項目に「チェックが入っている」状態であることを確認して下さい。チェックが無ければ1回【□】をタップしてチェックを付けてから、下の「アクセスポイント名」をタップしましょう。
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APNの設定画面に入ると「spモード(通常のドコモ回線で使う設定)」や「mopera U」という項目が並んだページが出てきます。
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ここで右下にあるメニューボタンを押すと、下の写真のように「新規APN」というメニューが出てきますので、これをタップします。
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APN設定ではMVNOによって決められた「名前(任意)」「APN」「パスワード」「ユーザー名」「認証タイプ」の5項目を入力します。
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写真はOCNモバイルのものになっていますが、DMMモバイルの場合は、
名前:DMM SIM(これは何でも良い)
ユーザー名:dmm@dmm.com
パスワード:dmm
APN:vmobile.jp
認証タイプ:PAPまたはCHAP

このように入力します。最後にもう一度右下にあるメニューボタンを押して「保存」を選びます。

戻った画面に「spモード」「mopera U」「mopera U設定」の下に「DMM SIM」という4つ目の項目が出来ているはずですので、ここにチェック(白丸に青い点)を付ければ設定完了です。あとはホーム画面に戻ってブラウザやグーグル検索を使ってネットに繋がるか試して見て下さい。

ドコモのARROWSスマートフォンは毎シーズン新しい機種が登場して型落ちスピードが早く、少し古い機種になるとすぐ白ロムが安くなるのでMVNOに向いています。ARROWSスマホであればほとんど似た操作で設定が出来るはずですので、予算と機能を比較して選んでみてください。

LTEに繋げるスマホ機種は古い順に、F-05D, F-10D, F-02E, F-04E, F-06E, F-01F, F-01G,F-02Gなどがあります。F-05Dなら中古で5千円くらいでも買えちゃいます。


Commented by 74 at 2015-03-07 14:07 x
うーん、02Eはどうでしょう…。
この次の06EからARROWSは汚名を返上して飛躍するわけですが、この頃のはまさに最悪だった時期の機体なので…。
ひとつの目安は、CPUがTEGRAでなくsnapdragonかどうかでしょうね。
Commented by ke-onblog at 2015-03-07 14:29
>74さん、コメントありがとうございます

よくご存知で(笑) 全くおっしゃるとおりで、F-02Eは評判はイマイチでしたね。アップデート後は少しはマシなったとも聞きますが、ARROWSをメインで使うならF-06E以降ですね(発売時期的にはF-04Eのほうが新しいですが、F-04Eはまたあまり良い評判はなかった気がします)。

ここでF-02Eを薦める理由は「中古のコスパの良さ」、この一点のみで多少の不都合もカバーしてくれるのではないかと思います。F-06Eは中古でも2万円台を切るのが難しく、F-02Eの倍以上の価格相場です。

安さよりも性能・使い勝手を求めるなら他の機種のほうが魅力がありそうですね。
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by ke-onblog | 2015-03-07 12:22 | 格安SIM(MVNO) | Comments(2)

使い終わったスマホを高く売ったり、安く買ったりして節約します


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