格安SIM(MVNO)

2017年2月下旬最新版格安SIMスピードテスト LINEモバイルが復調 混雑時も10Mbps超を維持

2017年2月20日測定の最新版格安スマホサービスの通信速度結果です。

この春から脱キャリア回線、またはサブスマホ用に新しく格安SIMを契約してみようと考えている方は、その回線品質の評判が気になることかと思います。

いわゆる「実効速度」を調べるためには実際に利用したい端末・エリア・時間帯に依存して大きく通信速度がばらつくものなので(ドコモが公式に発表しているものであってもこんなでした→docomo 2016年のスマホ通信実効速度計測結果を公開 下り中央値は100Mbps超え)、こうした「実際のスピードテスト」すらあまり信用しすぎるのもいかがかと思いつつ、やっぱりデータ容量が余りまくるので今月も測ってみることに(´∀`)

今回のスピードテストで興味深かったのは、前回なんだか調子が悪かったLINEの格安SIM「LINEモバイル」の速度が復活している点です。LINEでは先日より新しい新規ユーザー向けキャンペーンを展開しているので、加入検討をしている方は過去記事と合わせてチェックしてみてください。

では、2月20日測定分のデータをご覧いただきましょう。
2017年2月下旬最新版格安SIMスピードテスト LINEモバイルが復調 混雑時も10Mbps超を維持_d0262326_01364244.png
今回は6回線分。すべて端末はバラバラですが、測定時間は表記通りのタイミングで同時です。U-mobileは諸事情により12時15分までのデータがありませんのでご了承ください(実は単にWi-Fiを切り忘れて別回線につながってしまっていただけ)。

ちなみに各プランの料金は、

・mineo dプラン 3GB 900円
・楽天 3.1GB音声 1,600円
・U-mobile 5GBプラン 1,480円(「U-mobile 無料トライアル」期間につき無料)
・LINE 1GBプラン 500円
・Yモバイル 1GBデータプラン 500円(Yahooプレミアム特典適用)
・IIJ aプラン 3GB 900円

こんな感じです。いずれも格安。

さて、では各回線の解説です。グラフの上から順番に行きましょう。

ケイ・オプティコム社のmineoはdocomoとauの両方が契約できるマルチMVNOとしてサービスを提供していますが、閑散時間帯に強く・混雑時の低速化が著しい状況はここ1年以上、私の環境では全く変わりません。12時台の速度は今回測定した6回線の中でも最遅。12時15分~45分の間は1Mbpsを下回ることもしばしば。それでもテキストサイトくらいなら読み込みますが、画像の多いウェブサイトは厳しいものがあります。動画閲覧・アプリダウンロードなんて論外です。かつて私はauプランも契約していたのですが、1年くらい前のことながらやはり速度傾向は同様で、使い道に困るレベルだったのでdプランを残してサヨナラしました。最近はどうなのでしょう?

今日の夕方はまだなんとか使用には耐えられるレベルでしたが、それでもやはり他の回線に比べると低い数値です。深夜なら100Mbps超えも簡単に出るくらい速いのですが・・・まぁ、mineoの速度はこんなものだと割り切って、キャンペーンやらユニークなサービスのほうでメリットを感じられれば良いかな、と考えるのが良いでしょう。平日・お昼の快適性を求めるならmineoはオススメ出来るサービスとはちょっと言いがたい。

続きまして、楽天モバイル。楽天はスピードテストだけ速く、その他の通信に規制をかけているっぽいので、測定数値データに関してはノーコメント。

実感としての楽天の速度はmineoとさほど変わりません。お昼時でもYoutubeの再生がふつーに出来たり、アプリの更新では100kbpsも出ないなど、通信の種類によって速度差が大きいです。混雑時以外は普通に動画でも画像でも素早く読み込めるようになるので、常時制限を掛けているのではなく、時間帯と通信内容によって複合的に制御してる?のでしょう。楽天は速度より「端末セール」に価値を見いだせるので良しとしましょう(´∀`)

楽天モバイルでは3月1日から3日間の短期通信容量制限が無くなります。また、現在はトライアルとしての提供となっていますが将来的に5分限定ではないかけ放題プランも始まりそうなので、端末とセットで契約した回線をさらに便利に使えるようになることに期待したいですね。

3つ目はU-NEXTの「U-mobile」。私はこの2月からトライアルで無料運用しているのですが、お昼時の低速化はmineoレベルで顕著ですね~。繁華街での利用だとウェブサイト閲覧中に接続がタイムアウトすることすらありました。ただ、こちらも13時時点では5Mbpsまで速度が回復し、18時~19時台でもそこそこ速度が出ており、真昼の混雑時間帯さえ避ければ普通にネットを見るくらいならストレス無く利用が可能でした。

mineo,楽天,U-mobileの3社はサービスやキャンペーンには特徴はあるものの、通信速度に関しては「格安SIMの格安たる所以」が混雑時の速度に出てしまっています。常時速度増強・回線増強投資はしているのだとは思いますが、、、このくらいでも「お値段重視」で耐えられる人は耐えられる・混雑時間帯に使わない人もいると思いますので、「遅くて全く使い物にならない」と言いたいわけではないです。でも、格安SIM・MVNO回線にMNO回線と変わらないくらいの「品質=スピード安定性」があると勘違いしている人は、知らずに契約するとがっかりするかもしれません。

この3社で契約するならいきなり主回線をMNPさせるのではなく、最低利用期間の無いデータSIM・プリペイド、あるいはUモバのトライアルなどから始めるのが良いでしょう。

関連記事:無料でたっぷり10GB格安SIM体験 U-mobileトライアル申込方法・所要日数・注意事項まとめ

ここからの3社は、私が使ったことのあるサービスの中では「混雑時に強い格安回線」です。他にもUQ mobileも速いですけど、今回のテスト結果ではLINE/Yモバ/IIJ(a)のいずれも良い感じの数値が出ました。

今回タイトルにも書いたように、LINEモバイルの速度が1月下旬~2月上旬頃に比べて急激に回復しました。12時台でも10Mbpsラインをわること無く、LINEスタンプの送受信はもちろん、写真のアップロード・ダウンロードも快適でした。
2週間前の2月6日時点ではLINEモバイルはお昼時に5Mbpsを下回っているタイミングもあったのですが、2月20日は昼・夕方ともに安定した速度見せました。上記の記事でも紹介していますけれどLINEは回線増強は随時行うと言っていたので、ここ数日以内くらいに手を加えたのでしょう。

LINEモバイルのサービス開始直後から使い続けていますが、いずれ速度が遅くなってくるであろうことは予測済みでした。昨年12月くらいまでは快適すぎるくらい快適だったので(笑) 2月上旬時点の低速化が実感でも分かったため、このまま他の平凡なMVNO並の速度になっちゃうかな~と思っていたところで、今回踏みとどまってくれたのは良かったです。昨年みたいに常時30~50Mbps出せとは言わないので、3~5Mbpsくらいで粘って貰えればLINEフリー・コミュニケーションフリープランの快適な活用が維持できそうです。

Yモバイルの1GBデータプランは、Yahooのプレミアム会員になっていると通常980円→500円に割引されます。ワイモバはMVNOでは無いですが、比べるべきライバルはキャリアではなく格安SIMでしょう。

お昼・夕方の時間帯で少し速度が下がることもありますが、それでも常時15Mbpsを超えています。いつ測定してもこのくらいの速度が出ており、圧倒的な快適っぷりです。通話がしたいのなら普通のスマホプランS/M/Lプランで月額1980円~から使えますし、さまざまな割引・契約キャンペーンで端末値引き・SIM契約だけでもキャッシュバックがあるため、回線としての品質・契約時の特典の両方に魅力があるサービスになりました。

☆「ワイモバイル

最後にIIJmioのaプラン。今の私のサブスマホ用メイン回線です。端末はZenFone3 Ultra ZU680KLを使っているのですが、今回の測定では6~8Mbps前後と、25~30Mbps前後の2つの帯域に速度がばらつきました。以前は1日を通して10~15Mbpsを保ち続けていたのですが、何故か今回はそれ以上の速度が出たり、7Mbps前後で安定したりしました。ZU680KLはau回線のキャリアアグリゲーションにも対応しているので、繋がる周波数帯がとても微妙なラインに居るのかもしれません^^;

何れにせよお昼の混雑時間帯でも5Mbpsを下回ることはなく、いつでもスマホ動画再生くらいなら余裕です。IIJの回線は閑散時間帯でも爆速は出ない代わりに、一日中安定して使えます。数百MB~GB単位の大容量転送のような無茶な使い方には向きませんが、常に安定した成績を維持する優等生というイメージです。

IIJでは2月20日から新しく「春の4大キャンペーン」として、新規契約ならデータ3GBプランを1年間500円で使えます。サブスマホ用・DSDS用に安定した回線を1つ持っておきたい人にはオススメ出来ます。

以上、2017年2月20日測定のスピードテスト結果でした。

測定数値には環境に依存した変動・測定したタイミングでのばらつき・誤差が大きいです。MVNO選びはプラン料金だけでも、キャンペーン・特典だけでも、そしてこうした他人のスピードテスト結果だけも鵜呑みにしすぎないように、総合的に良さげなサービスを試して自分にあった会社を選ぶのが宜しいかと思います。

私の実体験からスピードを気にする人にオススメ出来るものはLINE/Yモバ/UQモバイル/IIJ(aプラン)の4回線です。

Commented by 凍死 at 2017-02-22 12:08 x
どぉも

先日アドバイスを頂戴したiijのAプランが、実用性を含めて良さげですね。その上、1年間毎月400円引きなら、先日購入したarrows M03用として使えるので、BIC simの倍増プラン共々、何とも悩ましい(笑)。

UQのキャンペーンが21日で終わっているので、新たな情報を確認した上で決めたいと思いつつ、nuroの2GB半年無料の入会無料クーポンがあったりとか、そうしたらメインのmineoDをどうしようかとか、せこい悩みが目白押し(汗)。
Commented by 凍死 at 2017-02-22 12:43 x
どぉも

よく読んでみたら、既存ユーザーの追加は『新規』とは認められないようですね。家族の名前を使うという方法はありますが、月数百円にそこまでの必要は感じられず、以下で進めようと思います。

既存D回線(SMS付き)→A回線データプランに変更依頼・・・無料
既存D回線(データプラン)→継続保有し、A回線との比較・・・無料
(で、3月中に、取捨を決めて、どちらか1枚にします。)

M03を使えば、ばらつきを排除した比較が出来ると思いますので、来月ぐらいに結果を報告します。
Commented by ke-onblog at 2017-02-22 14:13
> 凍死さん

こういう時にarrows M03などau,docomo両方で使えるSIMフリー機種は便利な反面、選択肢が増えて悩んじゃいますね(笑) SIM変更手数料無料も安定したほうを自由に選べるのも、IIJ+マルチキャリア対応端末のならではのメリットですね~。是非また結果を教えてください^^
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by ke-onblog | 2017-02-21 08:18 | 格安SIM(MVNO) | Comments(3)

使い終わったスマホを高く売ったり、安く買ったりして節約します


by モバハン