もうそこら中のサイトで異口同音な感じに話題になっているので内容はご覧になったと思いますが、ドコモは2017年夏モデルの発表会を行う2017年5月24日に合わせ、従来購入から180日経過を待たないと解除できなかったキャリアロックを、最短即日~100日程度で解除できるように仕様を変更します。
細かいことを書くのは面倒くさいので、未チェックな人は各自ニュースリリースを読んで下さい。
☆「ドコモからのお知らせ SIMロック解除の受付条件を一部変更 」
要点としては、
・非端末購入サポート機種を一括購入した場合、購入日からキャリアロック解除に対応
・非購入サポ機種を分割購入、または購入サポ適用時は一括購入でも購入日から100日経過後まで解除不可
・過去にSIMロック解除実績がある場合、その解除日から100日を経過していれば分割中でも解除に対応
・対象はSIMロック解除義務化が始まった2015年5月1日以降発売機種すべて
・2017年5月24日以前に購入した場合も、遡って上記ルールが適用される
このあたりを理解しておけばOKです。あと強いて挙げるなら、「端末購入サポート適用時も、一括購入済みかつ100日以内に割り引き解除料を払えば解除可能」ということくらいでしょうか。ロック解除前に回線を解約した場合でも、解約日から100日以内の場合は元の契約者本人であればSIMロック解除が可能。
もともと「一括購入した場合はすぐにSIMロック解除が当たり前」であっても良いくらいだったので、一部条件は残るものの利用者とキャリアの溝は少し埋まったと言えるのでしょうか。
では今回の変更で一般利用者・白ロム業界にとってどのような影響があるのか、はたまた無いのか、考えてみましょう。
まずは「非端末購入サポートでの機種購入」について。
従来の180日縛りから最短では即日~100日に変更になったことで、すでに一括購入済みの人は24日からすぐにMy docomoから解除が出来るようになります。なりますが・・・一般人にとってさほど重要な変更ではないでしょう。ドコモの端末はドコモ回線であれば当たり前ですが何の問題もなく使えますし、ドコモ系MVNOで使う場合にもSIMロック解除は不要です。
180日から短縮されたところで、月々サポートを適用させながら使っているのであればどのみち180日以内でドコモから転出するケースは極稀でしょう(一般人の場合は)。海外渡航用に解除が早めに出来るというのも改善であることは間違いないのですが、それもまた「SIMロック解除歴が過去にあれば解除可能」というのは180日制約のある現行でも出来ますので、海外で頻度高くドコモ端末を使ってきたユーザーであればやっぱり解除済みなのではないでしょうか(恩恵があるのはドコモにMNP転入したばかりであったり、連続で180日以内に買い替えているというケースのみ)。
非購入サポ機種を一括購入し、即日SIMフリー化して他キャリアで使う・使いたいという人はごく一部の回線マニアくらいでしょう。
他に考えられるメリットとしては、ごく限られたケースかもですが「他キャリアで販売されていない国内正規モデルを手に入れて、他キャリアで使いたい」場合です。これには「金に糸目をつけず、最速で合法的に端末を使いたい」という強い意志がある場合ならありえるでしょうか(笑)
例えば、今回ソフトバンクから発表されなかったGalaxy S8/S8+をドコモで契約&一括購入&即解除→ソフトバンク回線で運用、とかですね。
電波法違反で良ければ海外のSIMフリー版を手に入れても良いですし(良くないけど)、他人がドコモで購入・ロック解除した端末を白ロムとして買ったほうが安いとは思うのですが、一度でも人手に渡ったものは使いたくないという人もいるでしょう。自分で支払いをしたのなら絶対に赤ロム化を心配する必要もありません。こう考えれば、メリットはゼロではないでしょう。・・・やる人は滅多にいないでしょうけど。
もしこれがドコモではなく、auでの変更であればまた意味合いが違ったのですが、ドコモの場合は特殊なケースを除き、あまり恩恵はなさそうです。SIMロック解除をしたかった人は早めに出来るようになるというだけで、大きな影響は無さそうです。
続いて「端末購入サポートを適用した購入」したケース。
購入サポを適用時になぜ「100日」なのか根拠が良く分かりませんが(支払いが確認出来るタイミングならネットワーク利用制限が○になる41日前後あればいいはず)、180日→100日への短縮は「将来のSIMロック解除を約束して転売する場合」ならメリットありです。
オークションでもたびたび見かけますが、SIMロック解除を前提としてリリースすると、ちょっと端末価格が上がりますので。また、一般的にも180日後に手放すより、100日後に手放したほうが高値が付きやすいですね。
すでにそのような約束をして手放した端末も、半年後よりは100日後のほうが売り手も買い手も、安心できるのではないでしょうか。
白ロムの価格は日々上下に変動していますし、年度末・新機種発売時期・割引適用開始前後で有利になったり不利になったりするので、必ずしも180日後→100日後に売れるようになることが結果論として利益に繋がるかどうかは別です(笑)
また、これまでにもネットワーク利用制限を即○にするために端末購入サポートの割り引き解除料を支払うという荒業を使っていたケースでも、SIMロック解除が出来るようになる点も場合によってはメリットになりえます。ただし、こちらの場合は「支払いが確認出来てから解除可能」という書き方がされているので、端末購入サポート入りしたタイミングですぐに購入→割り引き解除料支払い→制限○・SIMロック解除完了まで、どのくらい日にちが掛かるのかが鍵になりそうです。例の窓口に電話を掛ければ即反映してくれるとかなら良いですね。
続いて白ロム業界全体のことについて。
ドコモのSIMロック解除手続きは元の契約者本人でないと解除することが出来ません。SIMロックが解除されていない端末は今回の変更があろうがなかろうが、白ロムとして元の契約者が解除をしてくれない限りはどうにもなりません。
先述の通り、「180日待ってからSIMロック解除してリリース」されていたものが即日~100日程度で世に出回りやすくなるため、その点については「ドコモ回線は持ってないけど、ドコモでしか販売されていないモデルを他キャリアですぐに使いたい」という需要に応えられるようになります。
先程は金に糸目をつけず自分でドコモで契約して解除→他キャリア使う、なんて非現実的なことを書きましたが、普通に白ロムで買ったほうがコストは低く済ませられるはず。でも、そのコストはそれなりな高値になると予想されますので、新機種発売直後のSIMロック解除端末が狙い目になるかも(ただし過去に発売直後即SIMロック解除済み端末が売買されたものより希少価値は落ちます)。
それ以外の点では白ロム価格が高くなったり安くなったりする要因にはなりえません。SIMロック状態の白ロム端末価格には影響がなく、ロック解除済み端末の流通量はある程度増えることになる、ということですね。
SIMロック解除の需要自体が実際にはそこまで高くないですので、今回の変更によって誰もがSIMフリー化できて大喜び!みたいなことはないでしょう。
最後に今回のドコモのSIMロック解除に係る条件緩和が、業界全体に影響した場合を考えてみましょう。
ソフトバンクが追随した場合、上記で書いたことがほぼそのまま当てはまるでしょう。MNPのキャッシュバックあたりまで考えるとまた話がややこしくなりますが、現状ではドコモ回線系MVNOをソフトバンク回線と併用して持っているという人には恩恵がありそうです。SB回線は通話メインで、新しく買った端末をMVNOで使いたいというケースは先程の「ドコモで購入→SBで使いたい」という逆方向よりは、よほど現実的です。
auが追随した場合は、これは大きな影響が出るでしょう。auでは端末の本来の購入者・契約者以外でもキャリアショップへ持ち込めば有料ながらSIMロックを解除することが出来る&au系MVNOで使うためにはau端末であってもSIMロック解除が必要な端末があるという現状の縛りが大きく緩和されることになります。
そういう意味では、今回のドコモが先行して発表した内容が他キャリアに与える影響は大きなものに昇華する可能性があります。auの今後の動きに注目しておきましょう。「SIMロック解除期間を100日程度に短く」というのは総務省からの指示ですので、追随する可能性は十分にあります。
5月24日から適用されるドコモのSIMロック解除条件変更では悪化した点は一つもないはずなので、とりあえずはグッドニュースでした。
個人的には1回線遊ばせてるYモバ回線を活用できるかなーと喜ばしい気持ちもあります
n141のSIMは泥だと繋がらないとかチラホラ聞くんですがどうなんでしょうねぇ
何かしらの罠を設けるのではないかと勘繰ってしまいますw
端末価格が高くなるとか?
顧客数が圧倒的に多い余裕なのですかね(笑) n141は5S用のSIMですね?確かAPNの設定さえすればどの機種でも使えるのではなかったでしょうか?そのままでは一部のソフトバンク向けiPhone以外では使えなかったはずです。
すべてはキャリアの手のひらの上と言ってしまえばそれまでですからね(´∀`;) 例えば月サポと端末購入サポートの併用(d-02Hみたいに)で縛ってくるという販売に変えたりすれば即日ではなく100日の方へ事実的に延長させたり、やりようはいくらでもありそうですねぇ(苦笑)
ドコモのシンプルプランは格安SIM対策とも思える内容でしたし、MVNOのMNO化(通話定額や端末の分割・キャッシュバック販売化)とMNOのMVNO化(通話従量プランへの回帰・低スペックスマホの取り扱い)が同時進行している様が面白いです。今後SIMロック解除でどう変化していくのか気になりますね~
これはある意味の月サポ復活にいいですね。
iphone7plusあたりを一括購入して、SIMロック解除。端末はSIMフリー端末として●●すれば、そんなに出費はないのでは?
そんなうまく行くかどうかってとこですけどね笑
やっぱりそちらへ思考が向かいますよね(笑)最近はSIMフリーモデルも発売直後でもプレミアム化はしずらくなってきましたのでうまく行かない可能性が高いと考えられますが、それでもある程度なら・・・と。これをアップル・キャリアが回避するには在庫を豊富にする・価格を弄る・林檎だけ特殊なルールを適用する・新しい縛りを追加するなど、いろいろありえるのでそのときになってみないことには分からないですね(´∀`;)
最悪テレビをモバイルWi-Fiに繋げばなんとかなりますかね?
スマホからでも、ページ下部にある「パソコン版」への切り替えを行えばSIMロック解除は出来たと思います。手続きはすぐに終わりますし、一時的に誰かに借りる・ネットカフェや一般開放されている公共施設のPCでコソっと(苦笑)、なんてことも出来なくはないでしょうね(他人のPCを使うのはセキュリティ的に全くオススメ出来ませんけれど)。
ドコモオンライン手続き→メニューの下の方にある「その他」の中に「SIMロック解除」というリンクがあります。どのような環境であなたが試されているのかはわかりませんが、少なくともXperia X Compact+Chromeブラウザ利用では表示が出ることは確認出来ました。
無事見つかって良かったですね!ロック解除の申請にspモードの有無は関係ないはずなので、該当のdアカウントにログインさえ出来れば普通にどの回線からでも出来るはずです(でなければPCから解除できないので)。