通常のソフトバンクのセット割引ではソフトバンク光、またはソフトバンクエアー、NURO 光あたりが主流でしょう。速度的にはどう考えても光ケーブルを使った回線の方が安定した高速通信が出来るのでしょうけれど、普段のネットは殆どモバイル通信だけで済ます事ができる場合には、少しでも料金が安い固定回線が欲しいというケースもあるはず。
特にソフトバンクの場合は先月から始まったウルトラギガモンスターの50GBプランが破格なレベルになりました。
モバイル回線としては1ヶ月で50GBというのは膨大な量にも思えますが、大容量アプリ・システムのアップデートやパソコンの通信、あるいはネット接続タイプの動画視聴サービス(Youtubeやアマゾンビデオなども)を日常的に自宅で使っている場合は50GBでも全然足りない可能性があります。
快適性重視な人にはあえてオススメするようなサービスではないながら、ソフトバンクのホワイトBB はモデムレンタル代込み・月額1,886円から使えるプランがあります。
モデムのレンタル料金も含んでいますが、「ホワイトBB事務手数料」というものが80円×最大60ヶ月掛かります(この合計4,800円がいわゆる初期手数料・工事費用に相当します)。基本料金以外に掛かるのはBBフォンの通話料金や別途有料オプションに加入した場合だけです。
そしてこのホワイトBBに加入しつつ、ソフトバンクのスマホでパケット定額系プランに加入していると、スマホ代金の値引き「おうち割 光セット」によって料金割引が効きます。
ソフトバンク光・Softbank Airの場合はセット割引は永年続きます(3年目以降に減額があるタイプもあり)が、ホワイトBBの場合は最大2年です。2年経ったらSBのスマホ回線ごとネット回線も乗り換えるのがベストです。
2017年10月時点のセット割引の特典は以下の通りです(より詳しい条件は公式サイトで提供条件書をチェックしてください)。
ソフトバンクユーザーのパケット定額加入が多いのはおそらく5GBでしょう。データ定額5GBプランならホワイトBBセットで月額1,522円引きが2年続きます。
ウルトラギガモンスターの50GBはパケットプラン自体を安くしたため、セット割引はちょっと減らされて1,080円引きです。
電話加入権が無い場合はやや高く3,505円~。
ホワイトBBのサービス速度は下り最大50Mbps, 上り3Mbpsまでです。最新のスマホ回線では最大800Mbpsにも届こうかというこの時代に固定回線がこの速度というのは遅く感じるかもしれません。しかし、一般的なネット利用なんて数Mbpsが安定して出ていればなんとかなるものです。
超高画質な動画配信サービスを使う場合でも、25Mbpsも出ていれば十分なはずです。問題はこの速度が安定して出るかどうか、データ転送量の上限があるかどうかという点でしょう。
モバイル回線で25Mbpsの速度を得ることは簡単でしょう。格安SIMの混雑時間帯の速度は別として、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル・UQモバイルの5社であれば、お昼時でもたぶん余裕です。
25Mbpsの速度が常時出るとして、30分通信させつづけると計算上は5625MB≒5.5GBのデータ転送量になります。ウルトラギガモンスターの50GBも、5時間連続通信させつづけると終わってしまうというほどの速度です。
ホワイトBBの実効速度がどのくらい出るのかは住んでいるエリアと基地局からの距離に依存した減衰によって決まるため、都心部でも速度が出ない可能性もあります。50Mbpsはあくまでベストエフォートです。
実際の利用に耐えられる速度が出るかどうかは個人の感じ方次第・使い方次第、そして住んでいる建物・場所次第。
ホワイトBBのサービスは定期契約はありませんので、いつ解約しても解除料は発生しません(事務手数料の4800円分割代、モデムを返却しない場合は16,000円が請求されます)。もし速度が出ずに耐えられないレベルだったのなら、ソフトバンク光・SB Airに乗り換えれば良いでしょう。
電話加入権がある場合で月額1,886円(+80円の事務手数料分割代金)の負担で、ウルトラギガモンスターの50GBとセットにして-1,080円引きとすれば、実質月額+1043円(税込の概算)で固定回線を設置出来るということになります。
5GBのデータプランなら、ホワイトBB料金-セット割引の差額は+601円とさらに小さくなります。
50GBあれば絶対に固定回線なんて要らないという人にはホワイトBBも契約しなくていいと思います。しかし、たった6百円や千円の負担増でホワイトBBを契約できる条件が整っているのならば、家では通信量を気にせず使いまくれる環境を整えるのも良いと思います。