前回のチェックからまだ3週間しか経過していませんが、ドコモでは11月から主要スマホの機種変更価格を大きく変更したので、その変動を見るためのチェックポイントとして11月中旬時点の白ロム価格相場をチェックしてみたいと思います。
今回は10月~11月に値下げされた機種と新発売機種・docomo with機種に絞ってみていきましょう(カッコ内数値は11月時点の実質価格、右の数値はヤフオク等の売買相場)。
・Galaxy S9 SC-02K(34,992円):61~63k
11月1日の価格変更で10,368円値下げされたS9の白ロム価格は若干下がったような感じもしますが、10月下旬と比べて大きな動きはありません。
白ロム流通数は11月に入ってからかなり増えていますが、このくらいの価格なら十分にお買い得と考えるユーザーは多いのでしょう。SDM845搭載機の中では比較的軽量なので、需要は今後もあるでしょう。
・Galaxy S9+ SC-03K(54,432円) :77~83k
9+も公式価格が1万円値下げされていますが、流通数はS9に比べて少なめです。10月下旬頃にヤフオクには7万台の落札が複数見られますが、こちらもあまり相場は変わっていません。
・Xperia XZ1 SO-01K(15,552円):58~62k
SO-01Kは11月の価格改定では変更されていません。オンラインショップでは在庫切れのカラーがでてきており、そろそろ世代交代となるでしょう。
・Xperia XZ1 Compact SO-02K(5,832円):59~60k
こちらも公式価格は変わっていません。SO-01Kより定価が1万円も安いのに白ロム価格は下がらず、Xperia最後の真のコンパクトモデルとなりそうなSO-02Kは圧倒的な人気です。
・Xperia XZ2 SO-03K(37,584円):70k前後
11月に1万円の値下げがされたましたが、人気も需要供給ともに全く出ません。さらに後継機XZ3も出てしまい、価格面でも機能面でも残念なポジションになってしまいました。
・Xperia XZ2 Compact SO-05K(27,216円):70-73k
XZ3コンパクトは5千円の値下げでしたが、SO-03Kより高くても売れるほど人気に差が出ています。
・Xperia XZ2 Premium SO-04K(57,024円):80k前後
11月に1万円の値下げが実施されましたが、まだ他機種に比べると割高感があるためか、ほとんど新品の白ロム流通量は少ない状態です。個人的にはXZ2Pのデュアルカメラは結構いい感じだと思ったのですが、価格面で有利なXZ1シリーズの魅力には遠く及ばないようです。
・Xperia XZ3 SO-01L(57,024円):105-108k
11月9日発売の新機種。Xperia初の有機ELパネル採用で話題性もあり、かなりの高値で売買されています。機種変更価格は値下げされたXperia XZ2 Premiumと同額。
・AQUOS R2 SH-03K(38,880円):65k前後
SH-03Kも1万円の値下げを実施&公式で5000dポイント還元を実施していますが、白ロム流通量は少なく、需要・供給ともに限定的です。
・P20 Pro HW-01K(23,976円):64~67k
11月に2万円の大幅値下げが実施されたHW-01Kは白ロム流通量は一気に増えましたが、もともとMNP価格が安かったため相場は10月以前の時点で下がってきており、白ロム相場に大きな影響が出るほどではありませんでした。カメラスマホが欲しい人にとってはお買い得な水準だと思いますが、白ロムとして手放す前提で機種変更するには微妙です。
・V30+ L-01K(15,552円):55-60k
11月に2.3万円の値下げがされたV30+も流通量が増えて、値下がり進行中です。XZ1 SO-01Kと同額になり、普通に機種変して使うのならお得だと思いますが、白ロム人気という意味では知名度が低いため価格下落は避けられないでしょう。
・V30+ JOJO L-02K (一括38,232円):60-65k
一気に4.5万円の値下げ(オンライン限定価格)するという暴挙に出たL-02K。白ロム価格も大きく下落中ですが、まだ流通の絶対量としては少なめです。機種変の購入サポで買えることを考慮すれば妥当な水準でしょう。
・arrows NX F-01K(5,832円):68-71k
およそ2万円の値下げがされたarrows。需要は限られていますが、供給数も少ないために上手く売り抜けることが出来れば穴場になる傾向は過去のモデル同様です。在庫が増えてしまうと価格も下がり安いので・・・機種変更価格はXZ1 Compactと同額になりました。
・M Z-01K(5,832円):60k前後
3.7万円の値下げがされた2画面スマホですが、やはりニッチ過ぎるためか購入してすぐに手放す人はほぼ居ないようです。これもXperia XZ1 Compact, arrows NXと同額ですので、あえてZ-01Kを狙うのは勇気が要るでしょう。
・Galaxy Feel2 SC-02L(42,120円(docomo with)):40k前後
11月9日発売の新機種。docomo withスマートフォンの中ではかなり性能が高く、Antutuベンチマークでは12万点を記録します。発売直後ということもありますが、定価がより高いiPhone 6s 32GBより高値で白ロムは売買されています。旧モデルのSC-04Jや他のdocomo with機種のSDM450に比べて圧倒的なパフォーマンスを持っているため、割と高値を長く維持できるかもしれません。
10月下旬→11月中旬の白ロム価格相場は、公式の値下げ幅に比べると小さな動きという印象ながら、確実に各機種少しずつ安くなっています。
一方で、値引きがされた機種の中でも人気がなく、売れ行きが芳しくないモデルは年末~年度末あたりに在庫処分によるもう一段階の値下げ・端末購入サポート化などがあるかもしれません。機種によってお得さ(公式の実質価格と白ロム価格相場の差)に開きがありすぎる印象です。
11月1日に多くの機種変更価格が改定されましたが、引き続き最も機種変更でオススメなモデルはXperia XZ1 Compact SO-02Kです。価格の安さ・人気のバランスは圧倒的です。
あるいは根強い人気があり、価格も安くなったarrows NXで。
SO-02K,F-01K,Z-01Kの3機種が実質5,832円で並んでいます。どの機種を選ぶべきかは価格相場の変動を見ながら判断するしかありません。
これから発売されるドコモの新機種としては、
・11月下旬 カードケータイ KY-01L
・2018年冬 AQUOS sense2 SH-01L
・2019年春 AQUOSケータイ SH-02L
・2019年春 らくらくスマートフォン F-01L
の4機種+ルータ機種 HW-01Lとなりました。
AQUOS sense2は他社ではもう発売していますので新鮮味不足が予想されます。カードケータイKY-01Lはカルトな人気は出ると思いますが、あまり実用的ではない(ガラケーの代わりにはなりづらい)ため、大ヒットするような商品にはならないでしょう。
今後も不人気な機種・余っている機種に対しては価格変更がされる可能性もありますので、機種変更したいタイミングでお買い得な機種をいろいろと検討してみると良いです。絶対にこれが欲しい!と思える機種を買うのなら良いのですが、上記のとおり公式の実質価格と市場価格は必ずしも比例するわけではありませんので。