3月の年度末シーズンも最繁盛期に突入し、ドコモでは次々と価格改定・割引変更が実施されています。
「この機種が欲しいんだ!」という確固たる目的を持って購入するのであれば好きな機種を選べば良いと思うのですが、どうせなら「値下げされてお得になったばかりの機種・他のモデルよりおトク度が高い機種」を手に入れたいという願望もあるかと思います。
過去の事例では4月・5月になると機種変更は端末購入サポートから外されるモデルもあったので、お得に買いたいのであれば計画的に進める必要があります。
無計画に欲しいと思った機種を欲望のままに買い続けると大変なことになりますので。。。一般の方は複数の候補の中から、最もお買い得な一台を選んで買うことになるでしょう。
一概に「お得」と言ってもさまざまな考え方があるため、”すべてのユーザーが買うべき一番のオススメスマホはコレ”という絶対的な順位はありえませんが、個々の優先順位を考える上で「割引の大きさ」は一つの基準・要素になるのは間違いありません。
一般的に携帯販売全般において機種変更(既存ユーザーの買い替え)よりもMNP(他社乗り換え)の割引額を優遇することが多く、ドコモもやはりMNPの割引が優遇されたスマートフォンが多いことは明らかですが、つい最近実施された値引きによって、機種変更とMNPの割引額が同額・一律に変更されたモデルが複数出て来ました。
既存のユーザーにとっては「MNPだけ安く、機種変更が高い」という状態は若干気に食わない状況でもありますが、乗り換えのハードルを超えられる優遇が無ければ各キャリアの囲い込みだけで業界が停滞する面もあるでしょうから、そこはそれとして、、、いち利用者としては、MNPするタイミングでなるべくお得に買える機種を選ぶだけです。
では本題の、「MNPだけが安い機種」をチェックしていきましょう。
ドコモでは現在主力の値引きシステムとして「月々サポート」「docomo with」「端末購入サポート」の3種類がありますが、MNPに優遇が多いのは月々サポートと端末購入サポートのいずれかです。
【iPhoneシリーズ】
・iPhone XS/XS Max すべてMNP優遇なし(端末購入サポートも無し)
”MNPだけ”ではないのですが、iPhone XRへ新規またはMNPする場合、iPhoneデビュー割と端末購入サポートが使えます。機種変更よりも8,424円安く、かつ一括値引きが使えるという優遇です。
・iPhone X 64GB 端末購入サポート(MNPのみ3万円安い)
2017年11月モデルのiPhone Xは2019年時点でもMNPだけが端末購入サポートの対象かつ、割引額もMNPのほうが大きい設定です。
新規/機種変更時:月サポで実質45,360円
MNP時:端末購入サポートで一括15,552円
iPhone Xは2018年3月からずっとMNP向けには端末購入サポートが継続されていますが・・・今年はXS/XS Maxについていまのところ購入サポ化の情報はないので、新機種に拘らないのならXのほうがお買い得といえるかもしれません。XRより、Xのほうが価値が高いので。
・iPhone 8 64GB 端末購入サポート(MNPのみ9千円安い)
当時の定価12万円超のiPhone Xが1.5万円であるのに対し、iPhone8が1万円だと比較的な魅力はXが断然有利だとは思いますが、iPhone8も新規・機種変更は月サポのままで、実質19,440円と、MNPだけ9千円の割引優遇があります。
【Androidスマホ】
・Xperia XZ3 SO-01L 月サポ(MNPのみ1.7万円安い)
・Galaxy Note9 SC-01L 月サポ(MNPのみ1.7万円安い)
・XperiaXZ2 Premuim 端末購入サポート(Xi交換のみ対象外、機種変より6千安い)
・AQUOS R2 SH-03K 端末購入サポート(Xi交換のみ対象外、機種変より6千安い)
・P20 Pro HW-01K 端末購入サポート(Xi交換のみ対象外、価格差無し)
・Galaxy S9 SC-02K 端末購入サポート(Xi交換のみ対象外、価格差無し)
・Xperia XZ2/XZ2 Compact/XZ1/XZ1 Compact すべてMNP優遇無し(全種別同額、端末購入サポート化済み)
・Pixel 3/3 XL すべてMNP優遇無し(全種別同額、端末購入サポート化済み)
・V30+ L-01K/L-02K, arrows NX F-01K, M Z-01K すべてMNP優遇無し(全種別同額、端末購入サポート化648円)
このような、”MNP”とそれ以外で割引方式と割引価格に大きな差があるモデルと、そうでもないモデルが公式価格設定の時点で存在しています。
基本的には、新しいAndroidスマホにはMNPだけの優遇が強く、iPhoneではMNPだけが先行して端末購入サポート化される傾向です。このような傾向はドコモだけでなく、SB/auの投げ売り・一括0円やキャッシュバックキャッシュバックキャンペーンを見ても顕著です。
逆に考えると、発売から時間が経ったAndroidスマホは最近の価格変更でもあったように機種変更もMNPもすべて価格の一律化が行われ、最新のiPhoneにはMNPでも直接的な優劣を付けない、とも言えます(具体的な例はPixel3やiPhone XSシリーズ)。
この1月~3月では機種変更向けには確かに値下げされた・価格改定によって買いやすくなった機種が増えている印象はありますが、それは”MNPとの格差が縮まっている” ということでもありますので、せっかくMNPで転入するのなら”MNPのときだけ安く買える権利”を活用できるスマホを買ってみるのも一興かもしれません。
還元に事前エントリーが必要・特定の手続きを踏まないと適用されない特典もありますので、ドコモへ転入する場合にはしっかりと機種選び・契約の準備をしてから安売り案件が多めの3月中に乗り換えてみましょう。