全然価格を追跡していなかったのでいつからなのか全く把握出来ていませんが、ソフトバンク向けのXperiaXZ2やMate10 Proの本体価格がずいぶんと安くなっています。
2018年5月に発売されたMate10 Proは本体価格は107,520円になっていたはずですが、2019年3月現在、ソフトバンクの公式ショップでの表記は割引前の定価で30,720円に値下げされています。
どおりでMNPならば一括○円+CB□万円と、威勢の良い金額が出るわけですね~
また、Mate10 Proだけでなく、SDM845搭載モデルの Xperia XZ2も30,720円になっています。それどころかDIGNO Jやnova lite 2すら同じ価格設定です。
30,720円という価格は機種変更でも同額です。MNPならば一括0円にキャッシュバック特盛案件もありますが、機種変でXperia XZ2やMate10 Proが3万円で手に入るというのは、MNPを繰り返すことの出来ない人・ネット回線との割引効果を優先してしばらくSBに留まりたいというような事情がある人には、そこそこ割安感があるかもしれません。
XZ2もMate10 proも型落ちモデルですし、先日ドコモでもXZ2は機種変一括1.5万円にまで値下げされたところなので「3万円」という負担額自体は驚くべきところではありませんが、端末/料金プラン分離によって月月割を廃止した後の機種値下げは、「定価での値下げ」で行うという事例の一つです(そのかわり、かつて月々割が付いていたプランのまま機種変更をしても、月額割引は継続しなくなる)。
仮にドコモが月々サポートや端末購入サポートを将来的に打ち切った場合、高額な現行モデルを売る場合にはau・SBのアップグレードプログラム/半額サポートのように「あとで返却すれば半額負担」といったような表記を、型落ちになったモデルを売る場合には機種代自体を下げてお得感を出すという手法になる可能性は、やはり最も高いでしょう。
30,720円という公式価格はnova lite2やDIGNO Jといった最初から格安のモデルと、型落ちとは言え発売から1年未満のハイエンドモデルが同額というのはどうなのだろう?という気もしなくはないですが、、、「機種に応じた値引き」を設定できなくなると、こうした歪んだ価格設定をせざるを得なくなるのかもしれません。
ハイエンドモデルとエントリーモデルが同じ価格になろうがユーザーとしては知ったことではありませんが、値下げするまで新機種が売れない・値下げ補助がされないメーカーが脱落するなど、歪みの結果が悪い方向にいかないことを祈るばかりです。
端末販売の料金プラン、割引を分離することが必ずしも悪いことばかりになってしまうとは断言出来ませんが、”有識者”の方々には、通信会社・メーカー・消費者それぞれにとって丁度良い落とし所へ着地させて欲しいものですね。