2019年春のアップル新サービス発表会が終了しました。またしても「iPhone SE2」は出ませんでした。
日本時間で3月26日深夜に行われたAppleの発表会ではApple TV+,Apple Card(クレジットカードサービス)Apple Arcade(ゲームのサブスクリプションサービス )、Apple News+(雑誌読み放題サービス)が登場しました。
新製品系はすでに発表済みの新型AirPods、iPad Air(第3世代)、iPad mini(第5世代)でモバイル端末は先に全部出し尽くしてしまっていたようです。
iPhone SE2,第2世代iPhone SEは初代のiPhone SEが2016年に発売されて以来、度々デマ情報が飛び交いますが、残念ながら今回も...ということで(発表会を無視してこれから登場するという可能性もゼロではないのかもしれませんけれど)。
2018年モデルのiPhoneはすべて「X」シリーズだったので、そろそろ小型モデルが欲しいという需要はある程度は見込まれるものの、時代の流れからしてiPhone 5s・初代iPhone SEと全く同じサイズ感・デザインでのリバイバルは流石にもう無さそうです。
アップルの方針がどうなのかは知ったことではありませんが、となると俄然気になるのは「現行モデルのiPhone SEがどこまで頑張れるのか」というという点です。
2019年3月時点でiPhone SEが登場してから丸3年になり、すでに販売しているショップ・サイトはかなり限られてきました。
昨年後半(2018年代)の時点ではまだそこそこiPhone SEの在庫が残っている・追加入荷することもありましたが、2019年3月時点においてドコモ・au・ソフトバンク・UQモバイル・アップルストアでは完全に公式サイトからSEの販売ページが消え失せました。
LINEモバイルでも私の観測している範囲ではちょっと前から全く入荷がありません。今残っているのはワイモバの32GBローズゴールドのみになりました(128GBはすべて在庫無し)。
iPhone SEはワイモバ・UQモバイル等で投げ売りが盛んに行われ、特に32GBモデルについては一気に白ロムの市場価格相場を押し下げる活躍をしてくれたので、安くiPhone SEを入手した買った人にとっては良いタイミングになったでしょう。
その後、iPhone SEの在庫が少なくなり始めた頃、一時期iPhone SE128GBモデルの白ロムがやたらと高額で取引されているタイミングもありましたが、その後ワイモバイル・LINEモバイルで128GBのモデルの在庫が放出され、相場がまた下がりました。
現在の国内正規モデル
iPhone SE 128GBモデルの価格相場は新品(SIMロック解除済み含む)だと4.5万円前後のようです。海外版だともっと安いです。
直近ではドコモがdocomo withとしてiPhone 7を追加したように、すでにiPhone SEより新しい機種が「型落ちの格安モデル」としてのポジションに移行しています。ワイモバにSEが少し残っていることもありますのでiPhone SEに在庫皆無・需要も皆無だとは言いませんが、性能面・コスト面を考慮して「SEを買うのが最適」かどうかは微妙な時期に差し掛かって来ました。
iPhone SE 128GBをキャリアショップで契約とともに購入するのは今後ますます困難になってくることが予想され、市場への白ロム供給は減ってくる見込みです。
iPhone SEを求めるユーザーは「4.7インチサイズのiPhoneも大きすぎる」と感じるユーザー層でしょうから、iPhone 7のほうがお買い得であることを理解している上で、それでもSEを選ぶ人もきっとまだしばらくはいらっしゃるでしょう。その点では、今後iPhone SE 128GBモデルの新品には希少価値が出てきても不思議ではありません。
iPhone SE 128GBモデルの新品であっても、一時期のように7万円も8万円もするという異常な価格には戻らないとは思いますが・・・今日の「iPhone SE2発表無し」という動きを受けて、確保したいユーザーが増えれば多少の価格を戻すことはあるかもしれません。
ただし、中古品は相当な数が出回っているため、新品に拘らなければiPhone SEの中古品は買いやすい価格帯になってくるでしょう。あくまで高くなる・価値が出るかもしれないのは「新品・未使用」な場合に限られます。
128GBモデルと違い、在庫が多かった32GBなら新品でも安いです。
利用するSIM(MNO/MVNOサービス)の回線まで決めているのなら必ずしもSIMフリー版である必要もありませんので、長く使うことを前提とせず中古のiPhone SEを買うのが一番賢い選択だと個人的には思いますが、、、
今は年度末・決算期セールでiPhone 8やiPhone XR,XSなどもかなり安く投げ売りされており、白ロム価格相場も下落傾向です。SEのような特殊な事情で価値が高まるケースを除けば、他のiPhoneシリーズ・中古白ロムの価格も引っ張られて、価格が下落しやすい時期と言えます(そうでなくても白ロムは発売から時間が経てば自然と安くなるものですけれど)。
SEを求める層は「安さ」ではなく「サイズ」が最優先になるため、需要と供給のバランス次第ではとんでもない相場になることが少し前の騒動で明らかになったので、今後も注視していきたいと思います。「SEのサイズ感」至上主義なユーザーは、iPhone SE2の登場を期待していた声からも相当な数がいらっしゃるようなので。