もうやらないと
前回の日記には書きましたが、2個も買ってしまったiPad mini4用のケースを捨てるのもなんだか癪だったので、、、
2019年3月28日(キャリアモデルは30日)に発売された新型iPad mini(第5世代)は、旧モデルのiPad mini4とはカメラ・マイク・ボリュームボタンの位置が変更されたため、基本的に互換性がありません。
iPad mini4を売ってiPad mini5に機種変更する場合に「同じ7.9インチなのにアクセサリーを買い換えるのは勿体無い」と考える方も多いだろうと思い、iPad mini4用ケースを5に流用するにはどうしたら良いのか、という考察を前回行いました。
前回の時点ではカッター・かさみ・爪やすりといった、有り合わせのアイテムでなんとか出来ないかと頑張ってみたのですが、非常にがっかりな結果に終わっていました。
iPadケースに使われているポリカーボネート素材はカッターでは簡単に削れず、爪やすりで削り取っても切り口を綺麗に整えるのは困難すぎましたが・・・
今回は準備万端です。
狭い穴でも強力に切り刻めるように細口のニッパー、たぶんプラモデルなどを作るときに使うのであろうクラフトツール3セット、目の粗さが異なる6種類のやすりセット(#120~1500)を入手しました。
4種の工具で2,048円でした。もうこれだけでiPad mini5のケースが一個買えるくらいの出費ですが・・・まぁ、各ツールは今後もそれなりに何かには使えそうなので、コストはもう気にしないことにします。
さて、道具も揃ったことですし、リベンジといきましょう。
これが前回の状態。ひどいですね!
これでも一応ボリュームボタンをケースが押してしまう・カメラにケースが重なってしまうということはなく、機能的には問題無いのですが、見苦しくて外に持ち出せません。
爪やすりでは幅が広すぎて削りにくかったボリュームボタンの穴でも、これらの細いヤスリなら余裕で入ります。
紙やすりについては番号が大きいほど細い目になるそうですが、どの番号がどれくらい粗いのか・どんな用途に使えるのかも知らなかったので120番・240番・400番/400番・1000番・1500番(耐水タイプ)というのを買ってみました。
まだちょっと傷が残って見えますが、水を含ませた1000番→1500番と順番に使って、表面を整えます。
カメラレンズ部分も前回は中途半端に削っただけになってしまっていたので、こちらもクラフトツールで穴をもう少し綺麗に広げましょう。
ポリカーボネートはカッターで簡単に切れるほど柔くはないですが、専用のヤスリなら簡単に削れます。
400番の紙やすりで削ったところ、カメラホールの外側まで傷がいっぱい付いてしまったので、均一に全体をこすってみることにしました。
400番で大きな傷が付いてしまったところを中心にこすり、水で濡らしながら1000→1500番で表面を整えます。
まだ少しガタガタしていますが、以前放り出してしまった状態よりはかなりマシになりました。
じっくり見ると加工痕が判ってしまいますが、遠目に見れば・・・遠目でもまだちょっとガタついていますね( ゚∀゚)アハハ
紙やすりの1500番を使うと、本来のiPadケースでマット調に仕上げられていた表面がテカってしまいました。つまり、滑らかになりすぎています。
カメラやボリュームボタンの穴の側面くらいなら多少質感が変わっても気になりませんが、iPad mini4→5では背面上部中央付近にマイクホームも移動しています。
上記写真の白でチェックした場所にキリを使って穴をあけます。そのままだとバリが生じていますので、突起になってしまった部分を紙やすりで削っていくと・・・
紙やすりで簡単に出っ張りを無くす事はできました。しかし、
紙やすりの番号を順番に大きくして滑らかにしていくと、オリジナルのマット感がなくなり、テカテカの樹脂表面が露出してしまいました。機能上は問題ありませんが、これはかなり目立ちます。
オリジナルの質感は今回追加購入したアイテムではどうにも再現できなさそうなので、、、やっぱりiPad mini4のケース転用はDIYでどうこう出来るレベルでは無かった、という結論に再びたどり着きました。
iPad mini5向けにとりあえず装着するだけなら、今回私が購入したケースの場合には、
・ボリュームボタンの穴上部を削る
・カメラレンズの穴の左上部を削る
・背面上部中央にマイク用の穴を2個あける
この3工程で、利用上の問題はなくなります。しかし、外観まで完璧に整えるには削りやすい種々のヤスリ・ペーパーを用意したところで、どう頑張っても違和感が残りますね。
ここから何とかするのなら、もう開き直ってケース全体をペーパーで削ってしまう or 削った部分に自分で塗料を塗る・コーティングをするといった加工で誤魔化すしかないでしょう。
ペーパーで全体を削って均一化するのは時間と手間さえ掛ければ出来ますが、マット仕上げのほうが手触りが良いので、見た目以上に機能面を低下させてしまうことにもなります。
塗装しなおす場合は・・・昔流行った「デコ電」みたいに、綺麗にケースを飾り付けるのならアリかもしれません。いずれにせよ、「製品レベルに仕上げる」にはもっと別の技術が必要になりそうです。
ということで、iPad mini4用のケースをiPad mini(第5世代)に流用するのは、ケースの素材/コーティングの仕様によってそれなりの工具があっても困難であることが解りました。
iPad mini(5世代)は処理能力の高さと電池の持ちの良さはかなりのものです。カメラはスマホのように高性能な機能を持っていないので最新のiPhoneの代わりになるとは思えませんけれど、大画面さと電池のもちの良さを活かしてネットやゲーム用に買うのもありかな、と思える端末でした。
もう発売から10日ほどが経過しましたのでiPad mini5用のケースやアクセサリーも増えてきていると思いますので、皆さんは初めから「2019年モデルiPad mini専用」のアクセサリーを買って快適に使うのが良いかと思います。