2019年6月から始まるドコモの新料金プランについて、どうやって回線運用をしていくのが賢いのかさまざまなパターンやケースを想定して考えを巡らせている最中の方も多いかと思いますが、ふと、昨晩から一つ気になる点が出て来ました。
それは現行プランにおける「指定外デバイス利用時による追加料金発生問題」です 。
ドコモのiPhone, スマートフォンだけの回線を契約しているユーザーにはあまり馴染みがないかもですが、ドコモのケータイ機種向けのプランを混在させていると、SIMカードを入れ替えて使っているうちにカケホーダイ・カケホーダイライト・シンプルプランの”(ケータイ)”プランの回線をスマホやタブレットに入れてしまい、指定外デバイス料金を取られてしまうケースがあります。
現行プランでは同じ”カケホーダイ”であっても、スマホ用だと月額2,700円、ケータイ用だと月額2,200円と基本料金に差があり、これを埋め合わせるために存在するのが指定外デバイス利用料です。
ドコモの指定外デバイスルールおよび課金額は仕組みを理解していればそれほど難解なものではないもの、SIMフリー機種をいっぱい持っている・さまざまな端末にSIMカードを入れ替えながら遊んでいるユーザーにとってはかなり鬱陶しい、そして追加料金を払うのはちょっとイラっとする仕組みです(指定外デバイスという仕組み自体が必要・不必要ということではなく)。
しかし、このカケホーダイ系プランは2019年5月31日をもって新規受付は終了し、新プランでは基本プラン自体が「ギガホ/ギガライト」と「ケータイプラン」というように、利用端末で契約できる料金体系そのものが異なるようになりますよね。
音声オプション(かけ放題なし/5分かけ放題/かけ放題)の追加料金については新プランにおいてギガホ/ギガライトもケータイプランも一律の追加金額が設定されています。
新料金プランでは過去の基本プランにおけるスマホ/タブ-ケータイ向けプランで複雑に料金設定が変わる仕組みに比べて、シンプルにはなっているように感じますが、冒頭の疑問のとおり、「指定外デバイス」的なルールについては、4月15日発表の資料には触れられていないような気がします(私の見落としでなければ)。
関連する記載としては、ケータイプランを契約するためには対象機種の同時購入または購入歴がある必要があるという点くらいでしょうか。
料金プランお申込時に指定デバイスの購入を伴う場合、またはドコモ販売店(ドコモオンラインショップ含む)における直近の購入端末(ドコモに登録されている最新購入端末)が指定デバイスである場合は、対象の料金プランをお申込みいただけます
これはつまり、IMEI制限的な何かで指定機種(おそらくはドコモが発売するXiケータイ)を判定し、他のスマホや指定外デバイスでは使えないようにする可能性がある、ということのようにも読めます。
それ以外にも考えうる可能性もあります。
①.一度ケータプランを契約してしまえば、どの端末で使おうと問題ない(→指定外デバイス料金的なものは廃止される)
②. IMEI制限で対象のケータイ以外では使えないようにする(→指定外デバイスでは使えないので、現行の指定外デバイス料金はやはり廃止される)
③. 指定デバイス以外で使った場合、強制的に対象のプランに変わる(→現行の指定外デバイス料金と同じように、ケータイプラン→ギガホ/ギガライト料金の差額が請求される?)
さすがに③は無いと思うのですが・・・ケータイプランの1200円→ギガライト1GBの2980円~に跳ね上がるようであれば怖すぎます。でも①・②の場合は、現在の指定外デバイス利用料ルールとは異なったシステムを導入するということになりますので、どうなるのかな~と、とても気になります。
ドコモに問い合わせたところでは、「現時点では指定外デバイス相当や利用制限については情報がない(未定)」とのことですので、どうなるのかはスタートするまで判りません。
報道発表資料に記載された情報は、発表日現在のものです。仕様、サービス内容、お問い合わせ先などの内容は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
とも記載がありますし、現状では推測することしか出来ませんが・・・。もしかしたら新料金プランのシンプルで使いやすい運用方法が出来る可能性もあります。
新料金プランのケータプランプランでは「100MBまでのデータ通信容量を含み1200円」という、安いかどうかは別として、確かに分かりやすい料金です。現行のカケホーダイライト(ケータイ)のみプラン(spモード・パケットプランも無し)の1,200円とは、月サポの有無・端末購入補助問題を別にすれば、特定の目的で運用しやすいケースはあると思います。
例えば、モバイル回線でメールが一切使えないのは困るけどケータイパックでは意図せず通信量が増えて料金が高くなるのが心配という場合には新プランのほうが向いているでしょう。
想定される運用法はまず新ケータイプランで契約しておいて、その回線をスマホ初心者の端末に入れても指定外デバイス的なものが発生せず(1200円から)使えるのなら、パケット料金が高くなる恐れが無いドコモ本家回線をお手軽に作れると考えることも出来そうです。
現行のdocomo withをシェアに組み込む場合は複数の回線運用をした場合には威力を発揮しますが、新料金プランのケータイプラン運用が可能なら、1回線だけでも安く持てるということになるのかもしれません(あとは端末代の割引次第でしょう)。
こんな回りくどいことをしなくても低容量のMVNO回線なら音声プランも月額1000円台から契約は出来るので、格安SIMサービスへの移動を厭わない・乗り換えに慣れているユーザーにとってはあまり関係のない話ではあるのですが、ドコモメールを使い続けたい・キャンペーンのためにドコモ回線を維持したいという場合には、”1回線だけで安く持つ”という運用に活用できる可能性もありそうかな?なんて思いました。
詳細は実際に新料金プランが始まってみないことには多分わからないので、気になる方は今後の情報にも注意しておきましょう。
なお、現行の指定外デバイスルールは旧プランを継続して契約し続ける限りはそのまま適用されるはずです。詳しくは下記PDFファイルを参照ください。
(上記は現行の「基本プラン」のルールについて書かれた提供条件書なので、ギガホ系プランについては別の提供条件書がそのうち公開されるのでしょう。現時点では「
NTTドコモ 提供条件書一覧」に新プランの書類は出ていません)