まだまだ高性能・高額な部類という印象が強いものの、最新モデルから見ると2世代落ちとなるApple iPhone 15 Proの2025年11月3日時点の白ロム相場をチェックしてみましょう。

iPhoneのProシリーズ全般は、最近ではiPhone 17 Proの品薄と、新型における物理SIM廃止の影響/終売よるiPhone 16 Pro世代の高騰が話題となりましたが、2年前のiPhone 15 Proはすでに通常流通はほぼ終わっており、白ロム業界ではあまり目立った存在ではなくなりました。
キャリアでの値下げやセールも一切ありませんので、未使用・新古品が白ロムショップに出ることもないため(実際、調査時点でゲオ・イオシスなど大手にも未使用クラスのiPhone 15 Proの在庫は一台もない)価格の大きな下落もない反面、”2世代落ち・2年前”のモデルとなると、ProのiPhoneであってもある程度価値は落ちてきています。
では、上記の1年ちょっと前の調査と比べて、iPhone 15 Pro 128GBの相場(発売-終売時定価159,800円)がどの程度変化したか見ていきましょう。
まずはキャリアの下取り(2024年9月→2025年11月3日時点、それぞれ良品・最大額)。
・ドコモ下取り:良品 77,000円 (2024.09) → 69,000円
・au下取り:現時点で対象外 →74,800円(Aランク)
・SB下取り:現時点で対象外 →79,920円
・楽天下取り:良品 90,000円 → 73,600円
昨年時点では楽天が有利でしたが、今はソフトバンクがトップに変わっています(金額は査定により変動します)。
続いて買い取り系。
・「イオシス
」/中古最高87,000円~65,000円
(それぞれ未開封/ジャンクを除き、故障・割れのないランクを想定(A~C程度まで)。実際の査定は個々の状態により変動します)
目立つ傷や故障のない個体なら、各社がキャリアの下取り最高額を超えています。若干のバラツキはありますが、美品判定なら8万円以上の査定が出る場合も少なくないはず。
昨年の時点ではキャリアの下取りより買取店のほうが全体的に高額が期待できましたが、2年経過時点だと状態が悪い(目立つ傷がある)とキャリアの下取り水準(7-8万円台)を若干下回る可能性があります。特に電池劣化が起きていると査定がかなり下がるケースもあるため、酷使した個体はよく売却先を検討する必要があるかもしれません。
続いてフリマ系。
ヤフー系では美品のiPhone 15 Pro 128GBは13万円前後でしたが、
今は9万円台まで落ちています。
メルカリでも似たような相場で、美品でも電池劣化が進んだものは7~8万円台での取引が多めです。
iPhone 15シリーズは充電回数もシステムで見ることが出来るので、各出品在庫の最大容量・充電回数も価格に反映されやすいようです。
以上から、故障・大きな傷がない美品状態をキープしたとして、定価159,800円→約50%相当の8万円前後まで価値が落ちたという状況です。
2年間使って8万円分の下落なので、年間なら4万円です。昨年の日記時点でも、”1年使って差額負担4万円”(買取額12万円前後)という評価でしたから、1年→2年経ってもリニアな変化だったと言えるでしょう。冒頭で述べた通り、iPhone 16 Proのように価値が上昇したり、極端な投げ売りが発生したりもしなかったので値下がりも限定的。
iPhone 15 Proは昨年秋にSBが超激安レンタルのキャンペーンを限定的に実施しましたが、それ以外は目立った動きもなく消えていきましたので...
iPhone 15 Pro→ iPhone 17 Proに買い替えると、
・ディスプレイが6.1→6.3インチに大型化
・チタン→アルミフレームに変更
・A17 Pro → A19 Proチップに
・電池持ちがかなり向上(ビデオ再生だと23時間→33時間)
・インカメラが 12MP→18MP
・超広角/望遠カメラの画質大幅向上
・充電速度アップ
・最小容量が128GB→ 256GBへ
・物理SIM → 非対応へ
・重さ 187グラム → 206グラムへ
といった感じで、結構違いがあります。iPhone 15 Proは高性能ではありますが、2年間ガッツリ使って電池持ちも悪くなってきているのなら、そろそろ新型へ買い替えを検討してきたくなる頃でもあるはず(特にProを選ぶようなハイエンド志向の人なら)。
今後すぐにiPhone 15 Proの価値が上がったり下がったりすることは無いと思いますが、電池の劣化が進みすぎる(80%を切る)・大きな傷が付く前に手放すタイミングを図りましょう。